我輩は無名である。名前はまだない

スクリーンを後にしながらこう考えた。智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は生きにくい。生きにくさが高じると、映画でも観て、別の人の世を生きたくなる。どんな人生も生きにくいと悟った時、散文が生まれて、映画が出来る。

アジア

お嬢さん 監督:パク・チャヌク

注)この散文はネタバレを含んでおります。鑑賞前の方は斜め読みしていただくか、鑑賞後にお楽しみください。また、この散文は著者の妄想を多分に含んでおりますので悪しからず。